「シックハウス2」                
          

◎換気の基礎知識

1.換気回数と換気量
  換気は、室内の汚れた空気を新鮮な外気と入れ替えることですが、その効果は室内の空気が1時間に何回外気と
  入れ替わるかで表されていることが多く、この回数を換気回数(回/h)といいます。
  また、入れ替わる空気の量を換気量(m/h)といいます。

2.換気経路
  換気は、室内に空気がある状態で汚れた空気を排出し、新鮮な外気と入れ替える必要があります。
  また、この際できるだけ汚れた空気を排出するとともに、排出された空気が再度外気として入ってくるのを防ぐ
  必要があります。
  そこで、換気の計画をたてるためには、給気から排気に至る空気の流れ(換気経路)を考えることが重要になり
  ます。

       
 
3.換気方式(1)
  換気は、範囲に応じて「全般換気」と「局所換気」、換気方法によって「自然換気」と「機械換気」に分けられます。
  また、「機械換気」の運転方法には「連続運転」と「間欠運転」があります。
  シックハウス対策としての換気は、住宅全体について化学物質濃度を低下させるために、「全般換気」「機械換気
  「連続運転」とする必要があります。
  機械換気は、給気と排気の両方、またはどちらかにファンが必要ですが、その組み合わせにより「第1種換気」
  「第2種換気」「第3種換気」の3種類の方法に分類されます。 

換気の
範囲
全般換気   住宅全体を換気
局所換気   住宅の一部を(台所レンジ、トイレ、浴室など)を換気
換気の
方法
自然換気   換気口により換気 風力、温度差など自然現象により換気量が変動
機械換気   換気ファン等により換気
機械力により強制的に排気、若しくは給気を行うため、より確実な換気量の
確保が可能
機械換気
の運転
連続運転   常時の汚染・臭気発生源(居室など)を換気
間欠運転   一時的な汚染発生源(台所レンジ、浴室など)を換気


4.換気方式(2)
@第1種換気
  第1種換気設備は給気と排気の両方をファンで行うものです。給気量と排気量を確実に確保するには最も適しており
  給気、排気の各々のファン能力の決め方により、室内の内部の圧力を周辺より高くしたり、低くしたりする
  ことができます。

A第2種換気
  第2種換気設備は、給気ファンと排気口から成るものです。ファンで室内に給気し、押しこまれた空気により室内
  の空気が排気口から自然に排出される換気システムです。気密性能の低い住宅では壁体内への湿気の侵入により
  内部結露発生の危険性があることや、給気ファン近くから外壁から排気されてしまい給気ファンから遠い部分の
  換気が不充分となることがあります。
  このため、気密性能の確保を図ることが前提となります。

B第3種換気
  第3種換気設備は、排気ファンと給気口からなるものです。トイレや台所など、臭気、熱気、汚染空気が発生する
  場所に排気ファンを設置することにより、周辺への臭気、熱気、汚染空気の拡散を防ぐ効果があります。
  なお、外部よりも室内の気圧の方が低くなるため、天井裏や床下及び壁内の空気が室内に出てくる場合があり
  ます。そのため、居室との間に機密層や通気止めによる対策、建材による対策または天井裏の換気による対策が
  必要です。

     第1種換気              第2種換気               第3種換気
    給気---ファン            給気---ファン              給気---給気口
    排気---ファン            排気---排気口              排気---ファン
         
 


                                参考文献
                               「シックハウス対策のための住宅の換気整備マニュアル」
                                財団法人ベターリビング


   


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